結論、英語の利用は必須ではありません。基本的にオフショア開発の企業にはブリッジエンジニアと呼ばれる、エンジニアと自社の橋渡しとなるエンジニアが存在します。日本のオフショア企業では、ブリッジエンジニアが日本語を話すことができるため、日本語のみでオフショア開発をすることは可能です。
ただし、英語を話すことができる方が効果的な部分は多いです。実際に下記のようなメリットがあります。
オフショア開発では、異なる国や文化背景を持つチームが協力します。そのためコミュニケーションの齟齬が起こりやすいです。そのため直接コミュニケーションをとることで、要件を正確にエンジニアへ伝えることができます。
英語を使用することで、関係者全員がプロジェクトの進捗や要求事項を正確に把握でき、ミスや誤解を防ぐことができます。また開発中の技術文書やマニュアルも英語で作成されることが多く、これにより、他のチームや将来的な開発者が容易に理解し、活用できるようになります。
エンジニアをアサインする際に、直接コミュニケーションをとることで必要な知識や経験があるか確認することができます。これにより技術力の不足によるタスクのクオリティ不足が発生する可能性が大きく下がります。
また英語ができると、これらのメリットを得るとともにブリッジエンジニアに依存することなく、オフショア開発チームをまとめることができます。
Google翻訳やDeapLなどの翻訳ツールを利用すれば、英語の知識がなくてもメッセージの送信も受信も問題なく可能になります。ただしテキストだけではコミュニケーション齟齬が発生するため、ミーティングでブリッジエンジニアへ口頭で連絡をすることも重要になります。
中学英語レベルの文法と単語力に加えて、専門用語を英語で理解していればミーティングは可能になります。最近はZoomなどのツールで話した内容を文字起こしすることができるため、ヒアリングに自信がなくても会話がしやすくなっています。複雑な内容を伝える場合は、無理をせずにブリッジエンジニアを通して話すようにしましょう。
この場合は全てのコミュニケーションを自分でとる必要があるため、TOEIC800点以上が求められます。読み書き話しが全て円滑にこなすことができるレベルのため、日本企業以外にオフショア企業の活用も視野に入れることができます。
オフショア開発において、英語はプロジェクトの成功に不可欠な要素です。言語の壁や文化的な違いに対処するためには、適切な教育やツールの導入が重要です。この記事で紹介したポイントを参考に、英語を効果的に活用し、オフショア開発を成功に導きましょう。